軽い刺激には理由があります

当院では積聚(しゃくじゅ)治療という鍼灸施術法を行っています。
他の鍼灸施術法にはない特徴はいくつかあるのですが、その中の1つが基本的な手順では軽い刺激を用いることです。
人によっては鍼を施したことに気が付かないことがあるくらいですが、不思議と患者さんの身体は変化していくんです。

特殊な銀鍼を使ってます

まず、鍼が柔らかいというポイントがあります。
ほとんどの鍼灸院でステンレスの鍼が使われていますが、当院では流派で特注している銀製の鍼を使っています。
アクセサリーなどでご存じの方もいるように、銀はステンレスに比べてとても柔らかい金属です。
そのため、皮膚へのあたりが優しく不必要な刺激を与えずにすみます。

患者さんの皮膚に合わせた深さに

次に、刺す深さを患者さんの状態に合わせるという重要なポイントです。
上に書いた通り、柔らかく曲がりやすい鍼を使っているので強引に刺すということはまずできません。
むしろ丁寧にそっと刺すことで、患者さんの皮膚に合わせた深さまで鍼が入っていきます。
すると、ほぼ全ての患者さんで、深くまで刺さる前に身体の状態に変化が現れます。
結果として、軽い刺激で施術が進んでいくことになります。

軽い刺激で効果的な施術を!

軽い刺激の良い点は、例えば調整がしやすい点です。
軽い刺激とこまめなツボ確認のより、刺激しすぎを防いで適切な刺激量を探ります。
一部の方は「大は小を兼ねる」と考えて、強い刺激を望むかもしれません。
しかし、刺激量過多となってしまうと効きが悪いどころか逆効果になることも。
ちょうどよい刺激量を模索するに越したことはありません。
また、適切な刺激でうまく身体が変化してくれると、より効果のあるツボを見つけやすくなる利点もあります。
軽い刺激の鍼灸施術だと一見頼りなく見えるかもしれませんが、実は結構有効なやり方なんです!